生物多様性の保全と復元

 私が環境保全活動を始めたのは富士山へのオフロードバイクや四輪駆動車の侵入と希少植物の盗掘が大きな問題になっていた1990年代でした。
 富士山の自然を守るためには先ず自然の素晴らしさを知ってもらうことから始めようと、仲間を募り、TV局のニュース番組に富士山の自然を紹介する映像を提供することから活動を開始しました。
 その後、阪神大震災でインターネットが注目されるようになったことから、1997年、情報発信をホームページに変更し「富士山自然探訪」を開設しました。
 ホームページを運営してきた約10年の間にインターネットを通じて仲間も増え、活動は充実しましたが、富士山の研究成果が次々に発表される中で、「富士山自然探訪」は蓄積した内容が古くなり、情報も膨大になっていたため更新に対応しきれなくなっていました。そして、2005年、NPO法人富士山クラブから森林調査活動への協力要請を受けガイドとして参加し、その後プロジェクトリーダーとして多忙になったため2007年にホームページを閉鎖しました。
 約10年に渡った森林調査活動をほぼ終了し、調査活動の目的としてきた森の復元に向け、ホームページなどを通じて知り合った多くの仲間と調査活動でお世話になった先生方の協力を得て、2013年、新たなNPO法人を設立し活動を続けています。

富士山ホシガラスの会は生物多様性の保全、人工林の混交林実験、環境教育などに取り組んでいます。
NPO法人富士山ホシガラスの会
https://hosigarasu.fuji-web.net